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(2802)新着情報 2023年6月

「奄美市しまワーク」 特定地域づくり事業認定証交付 7月に派遣職員5人求人募集(2023.06.30)

 

地域の人手不足解消と移住者の増加などを目的に、繁忙期が異なる仕事を組み合わせて働き手を派遣する「奄美市しまワーク協同組合」(奄美市名瀬港町、奥圭太代表理事、組合員8事業所)の特定地域づくり事業協同組合認定証交付式が29日、奄美市役所であった。認定日は今月13日付。同組合は7月から組合員の事業所に派遣する職員5人の募集を開始する。今後、ハローワークや民間の求人サイトなどで求人を行い、主に島外からの人材採用を目指す。奄美群島で特定地域づくり事業の認定を受けるのは、沖永良部2町、与論町、伊仙町に続き4例目。

沖永良部で励ましの会 新たに9人が就農 目指す農業経営の実現を(2023.06.30)

 

2023年度沖永良部地区新規就農者励ましの会が29日、知名町中央公民館であった。関係機関から約50人が参加。就農した夫婦1組と7人の合計9人が島の農業の担い手としての決意を新たにした。

訪問看護ステーション「わたりどり」開設 南3島の在宅患者支援(2023.06.29)

 

公益財団法人慈愛会・徳之島病院(徳之島町亀津、末満純一院長)で28日、訪問看護ステーション「わたりどり」(吉元初美管理者・所長)のオープニングセレモニーがあった。精神科に特化した同ステーションの開設は同島では初。沖永良部島、与論島を含む南3島の在宅患者たちへの支援体制をさらに充実させる。

伝統の「汐干し」学習 塩作りで先人の苦労知る 和泊町国頭小(2023.06.29)

塩作りを通して先人の苦労を知る「汐干し」学習が28日、和泊町国頭の海岸であった。同町立国頭小学校の6年生9人が参加し、海水を岩場に打ち付ける作業を体験した。

ユリ球根取引始まる 掘り取り急ピッチ 沖永良部島(2023.06.28)

 

沖永良部島の2023年産テッポウユリの球根取引が20日から始まった。今年の出荷量は122万4200球(前年実績比36万6000球減)を見込む。島内各地のほ場では、生産者が掘り取り作業に汗を流す姿が見られる。取引期間は7月10日までの21日間。

 

ようこそ瀬戸内町へ 網野子でヒマワリ満開(2023.06.28)

 

瀬戸内町網野子集落の国道58号沿いで、地区住民が育てたヒマワリ畑が満開となり、辺り一面に「黄色いじゅうたん」が広がっている。

和泊町で南3町老連研修会 会員増強へ取り組み発表 子どもたちとの活動「お年寄りから学ぶ機会に」(2023.06.27)

 

2023年度第42回南3町老連ゆめ・ときめき交流研修会が25日、和泊町のえらぶ長浜館であった。和泊、知名、与論の3町老人クラブから約200人が参加。「伸ばそう!健康寿命 担おう!地域づくり」を合言葉に、各地域の取り組みを発表した。

奄美地方 待望の梅雨明け 古仁屋、沖永良部は 平年2倍以上の降水量(2023.06.27)

 

鹿児島地方気象台は26日、「奄美地方が梅雨明けしたとみられる」と発表した。平年(6月29日ごろ)より3日早く、昨年(6月22日ごろ)より4日遅かった。梅雨期間中の降水量は古仁屋と沖永良部で平年の2倍以上となり、連続して発生した線状降水帯による記録的な大雨で土砂災害などが発生した被災地では復旧作業がなおも続いており、「ようやく、やっと明けた」と安堵=あんど=の一方、二次災害を心配する声も聞かれた。

第36回トライアスロンIN徳之島 井辺(和歌山)が初出場V 女子は巖淵(埼玉)が連覇(2023.06.26)

 

第36回トライアスロンIN徳之島大会は25日、天城町のヨナマビーチを出発点に全長97㌔のコースで開かれた。総合の部に365人、リレーの部に46組の総勢約480人の鉄人が島内外からエントリー。総合の部は、初出場の和歌山県在住・井辺=いんべ=弘貴(28)が3時間53分33秒のタイムで初優勝。女子の部は埼玉県の巖淵知乃(33)が2連覇を果たし、奄美勢では奄美市の朝山興人(37)が総合13位と健闘した。

奄美初ミロコマチコ展 龍郷町戸口 私設美術収蔵庫「The倉庫」で(2023.06.26)

 

龍郷町戸口の私設美術作品収蔵庫「The倉庫」は25日から9月29日までの期間、奄美大島在住の画家・絵本作家ミロコマチコさんの企画展「あっちの耳、こっちの目」を開催している。これに先立ち24日、同町や奄美市の教育関係者など100人以上を招待しオープニングレセプションを開催した。本人が館内の作品を30分以上かけて解説し、ミロコさんのファンが列をなして聴き入っていた。

未来の鉄人たちが熱戦 キッズ大会5年ぶり開催 トライアスロンIN徳之島(2023.06.25)

 

第36回「トライアスロンIN徳之島大会」(25日開催)の関連イベント「チャレンジKIDS徳之島大会」が24日、天城町浅間のB&G海洋センターで開催された。5年ぶりの開催に小学1年生から中学生まで計86人がエントリー。未来の鉄人を目指す少年少女たちがメインレースより一足先に熱戦を繰り広げた。

奄美民謡大賞に里朋樹さん ステージ開催4年ぶり沸く 第42回大会(2023.06.25)

 

第42回奄美民謡大賞(南海日日新聞社、奄美市教育委員会共催)は24日、奄美市名瀬の奄美川商ホール(奄美振興会館)であり、最高賞の奄美民謡大賞には、青年の部の里朋樹さん(33)=瀬戸内町=が輝いた。

大浜、与名間は13年連続「AA」 県内24カ所すべてで良好 県の海水浴場水質調査(2023.06.24)

 

県は23日、2023年度実施の海水浴場水質調査結果を公表した。市町村管理(委託含む)の24海水浴場を調査し、16カ所が特に良好な水質「AA」、8カ所が良好な水質「A」だった。奄美市の大浜海浜公園と天城町の与名間海浜公園は11年度以降、13年連続で「AA」と評価された。

25日号砲 鉄人ら健闘誓う 規制なし開催 554人出場予定 トライアスロンIN徳之島大会(2023.06.24)

 

奄美群島日本復帰70周年記念・第36回「2023トライアスロンIN徳之島」大会(同実行委員会主催・徳之島3町共催)は25日午前8時、天城町ヨナマビーチでのスイムを皮切りに鉄人レースの火ぶたが切られる。鉄人らは23日夜、天城町総合運動公園ふれあい広場での「競技説明会&カーボパーティー」に臨み、健闘を誓い合った。

「復帰の歌」碑建立へ 70周年記念で協議 沖高中庭予定、12月19日式典 沖永良部実行委(2023.06.23)

 

奄美群島日本復帰70周年を記念した「復帰の歌」歌碑建立実行委員会(名間武忠委員長)の第4回会合が21日、沖永良部島の県立沖永良部高校会議室であった。協議の結果、歌碑の建立予定地を同校中庭とし、除幕式を含めた記念式典予定日を12月19日とした。

小学生が昔ながらの漁法体験 海面たたいて魚追い込む 和泊町(2023.06.23)

 

和泊町の和泊小学校と国頭小学校の5年生48人が21日、同町ワンジョビーチで伝統の追い込み漁を体験した。子どもたちは、網にかかったさまざまな魚に驚いた表情をしていた。 両校の合同体験学習の一環。最初に、講師を務めたえらぶ漁業集落の塩貝和雄さん(62)が講話し、海の危険生物や離岸流の危険性などを説明した。

奄美地方で記録的大雨 各地の声 「指示前に避難」「危機を感じた」「経験がない雨量」(2023.06.22)

 

20日午後6時頃から奄美地方では、局地的な豪雨をもたらす線状降水帯が発生し、奄美市の住用町をはじめ各地に土砂災害警戒情報、大雨洪水警報が発令された。当時の状況、今後の対応などを各地で聞いた。

徳之島「青空カフェ いまここ」が1周年 島の恵みを生かした弁当を提供(2023.06.22)

 

徳之島の食材を使った弁当などを提供する「青空カフェ いまここ」(徳之島町井之川)がオープンして、6月10日で1年がたった。島豚を使ったタコライスや島のフルーツを使ったシェイクが人気の同店。経営するのは、昨年2月に徳之島に移住してきた三田欣宏さん・綾乃さん夫婦。島に移り住んでから約4カ月かけ自宅をリノベーション。店からテラスに至るまで全て自分たちの手で作り上げた。

 

郷土料理受け継ぎたい ゴガツゴンチ向けあくまき作り 瀬戸内町網野子(2023.06.21)

 

6月22日は旧暦の五月五日(ゴガツゴンチ)、端午の節句。瀬戸内町網野子(森幸尚区長、47世帯81人)の老人クラブ(泉潦子会長、32人)は18~20日、ゴガツゴンチに食べ、仏壇に供える餅菓子「あくまき」作りに挑戦した。

島民創作ミュージカル「えらぶ百合物語」 初の島外公演へ(2023.06.21)

 

島民創作ミュージカル「えらぶ百合物語」に出演する劇団えらぶ百合物語のメンバーが19日、知名町の今井力夫町長を表敬訪問し、8月25日に姶良市文化会館加音ホールで開かれる初の島外公演に向けて意気込みを語った。

伊仙町職員 公務中にハブ咬傷 気温上昇で活性化か ご注意を!(2023.06.20)

 

16日午前10時ごろ、伊仙町役場で住民が捕獲・持参した毒蛇のハブを一時保管庫「ハブ小屋」に収納作業中だった担当職員が、手に咬傷(こうしょう)を負い入院していた。抗毒素(血清)治療などで幸い大事には至らなかった。ハブの動きが活性化して買い取り数が急増。反面教師で注意喚起している。

沖永良部で大雨 道路の冠水発生 和泊町、民家5棟が床下浸水(2023.06.20)

 

大雨の影響で和泊町では19日、民家の床下浸水や道路の冠水が発生した。人的被害は出ていない。 町によると、19日午後3時30分現在、民家5棟で床下浸水の被害が出ている。 複数の道路で冠水も発生。同町の県道では約400㍍が冠水し、一時片側交互通行となった。

 

まるで空飛ぶ円盤!? 徳之島町 亀徳上空に「レンズ雲」二つ(2023.06.19)

 

徳之島町亀徳の上空に8日夕、巨大なレンズ雲が二つ出現した。同町亀津の団体職員、富山智代美さんが撮影。写真を見た家族や友人からは「有名アニメに出てきた雲そっくり」「まるで空飛ぶ円盤」などの声が聞かれ、話題を呼んだという。

ちゃんこ振る舞い、サイン会も 明生関「パワーもらった」 大相撲立浪部屋瀬戸内合宿(2023.06.19)

 

大相撲立浪部屋の瀬戸内町合宿最終日が18日、同町の大湊緑地公園などであった。天候にも恵まれ、稽古の見学には町内外から約300人が来場。ちゃんこ鍋の振る舞いやサイン会などもあり、力士たちとの交流を楽しんだ。

〝毒打つ〟ハブとの共存学ぶ 博物学士講座 「慌てずに対処して」 龍郷町(2023.06.18)

 

龍郷町は17日、2023年度子ども博物学士講座の第2弾として「奄美の森の守り神~ハブ~」を開いた。町内7小学校から児童70人、保護者42人、未就学児8人の120人が参加し、奄美市笠利町にある1948年創業の「原ハブ屋奄美」(原武広社長)でハブと共に生きてきた島の知恵を学んだ。

屋久島・奄美発の環境文化 体験し学べる里にスポットも 鹿大研究会、電子書籍で発行(2023.06.18)

 

鹿児島大学鹿児島環境学研究会は、公益財団法人屋久島環境文化財団との共同編集で、電子書籍『屋久島・奄美発 世界自然遺産の里と環境文化』を発行した。体験し学べるフィールドとしての里(集落)にもスポットをあてており、選出したモデルコースをエコツアーなどでの活用を期待している。

 

屋久島・奄美発 世界自然遺産の里と環境文化(PDF版)

えりすぐりの品を販売 今年も開設、チャレンジショップ 奄美高校(2023.06.17)

 

奄美市名瀬の県立奄美高校(脇浩一校長、生徒377人)の商業科と情報処理科の3年生7人は16日、名瀬市街地の中央通りアーケード街で「奄美高校チャレンジショップ」を開いた。同校が企画に携わった商品「奄味(あまみ)ラスク」のほか、全国の高校が開発した商品などを販売。生徒らは笑顔で店頭に立ち、えりすぐりの商品を利用客に手渡した。

「島の魅力伝えたい」 初の島外公演へ、練習に熱 劇団えらぶ百合物語(2023.06.17)

 

沖永良部島の小学生│高校生で構成する劇団えらぶ百合物語は8月25日、姶良市文化会館加音ホールで島民創作ミュージカル「えらぶ百合物語」(松永太郎作・演出)を公演する。初の島外公演。メンバーで話し合って立てた目標「感動に満ちあふれたミュージカルで沖永良部の魅力を伝えたい」の実現に向け、日々練習に励んでいる。

「宇検村スパイスカレー 車海老」金賞 全日本海老選手権の惣菜部門で栄冠 奄美ポイントライン(2023.06.16)

 

全国から集まったエビ商品の頂点を決める第1回「全日本海老選手権」(日本海老協会主催)が6~12日、大阪市北区の阪急百貨店梅田本店であり、奄美大島の食品販売などを手掛ける「奄美ポイントライン」(宇検村湯湾、曽根伸泰代表取締役)の商品「宇検村スパイスカレー 車海老」(参考小売価格1296円)が惣菜部門で金賞に輝いた。

昭和初期のビール瓶? 大和村山中で見つかる 奄美市名瀬の米田さん(2023.06.16)

 

大和村の山中でこのほど、1906~1949年製とみられるビール瓶など古い瓶が複数見つかった。ビール瓶は刻印などから昭和初期に製造された可能性があり、関係者は「当時の奄美でビールは高級品。誰がどんな理由で山に持ち込んだのだろう」と首をかしげている。

都市対抗野球の審判に 「堂々とした姿見せたい」 奄美市の加長川さん(2023.06.15)

 

社会人野球の第94回都市対抗野球大会(日本野球連盟主催)で、鹿児島県野球審判協会大島支部の審判員、加長川直和さん(36)=奄美市=が審判を務める。アマチュア野球最高峰の大会で、奄美からの審判員派遣は初。憧れの大舞台を前に加長川さんは「奄美の審判員を代表し、仲間たちに恥じないよう堂々とした姿を見せたい」と意気込んでいる。

エイサーや特産品で歓迎 クルーズ船4年ぶり寄港 沖永良部島(2023.06.15)

 

ドイツ船籍のクルーズ船「ハンセアティック・ネイチャー」(1万5651トン)が14日、乗客170人と乗員162人を乗せて沖永良部島・和泊町の伊延港に初寄港した。同町へのクルーズ船寄港は2019年の「にっぽん丸」以来4年ぶり。雨の中、和泊、知名両町長をはじめ両町の役場、観光関係者などが港で歓迎し、芸能披露や物産展を開いて乗客らを楽しませた。

「伊是名の会」クロアチア公演 奄美・沖縄の伝統文化、海外に発信 拍手と歓声起き、大成功(2023.06.14)

 

伊是名の会(原口このみ会主)はこのほど、9回目のヨーロッパ公演でクロアチアを訪問、「観客を喜ばせるパフォーマンスで今夜リエカ(都市名)に日本の文化と伝統をもたらした」と、現地の新聞で紹介されるなど、踊りを通して、クロアチアと奄美・沖縄の文化をつないだ。

女性議員大島郡6町村でゼロ 解消へ奄美市でフォーラム計画 「県内の女性議員100人にする会」(2023.06.14)

 

「鹿児島県内の女性議員を100人にする会」の平神純子代表(66)が13日、奄美市名瀬の大島支庁記者クラブで会見を開き、大島郡6町村を含む県内10町村議会の女性議員ゼロ解消に向けた取り組みをアピールした。平神代表は、「県内自治体の中でも奄美群島の自治体の女性議員の割合が少ない状況にある。来年以降、改選を迎える町村議選に向け、1人でも多くの女性が立候補できるよう支援していきたい」などと話し、奄美市で女性議員らが参加するフォーラム開催を計画、女性候補の発掘を目指す考えなどを示した。

第17回奄美歌謡選手権大会 最優秀賞に川口さん 本選出場の29人が熱唱(2023.06.13)

 

「奄美の風 あなたにつたえたい!」と銘打った第17回奄美歌謡選手権大会(セントラル楽器主催)が11日、奄美川商ホール(奄美文化センター)で開催され、東京、大阪からの参加を含む本選出場の29人が自慢ののどを披露した。久永美智子作曲の「愛加那無情」を歌った川口真知子さんが最優秀賞を受賞。「三度目の正直。たくさんの皆さんに応援してもらって最優秀賞を頂いた。感謝でいっぱい」と久志哲美さん(第8回最優秀賞)と嶺勝己さん(第10回最優秀賞)の2人に「おめでとう」と言葉を掛けられ、涙ながらに感謝の言葉を述べていた。

フード連合、沖永良部島の持続可能な農業生産現場を視察(2023.06.13)

 

日本食品関連産業労働組合連合会(フード連合)の視察研修会が6月6日から1泊2日の日程で、沖永良部島をフィールドに開催された。参加者は全国から23人。「一次産業と『海・陸』のサステナビリティーを学ぶ」をテーマに島でフィールドワークを行った。参加者は、馬鈴農家のグローバルギャップ認定取得への取り組みや、島内産の飼料を開発して経産牛も「おいしく」食べる「循環畜産業」の現場を目の当たりにした。

「奄美第九合唱団結団式」 年末「歓喜の歌」に約100人結集 デモ演奏の披露も(2023.06.12)

 

12月10日に奄美川商ホールで開催される「奄美第九2023」の合唱団結団式が10日、奄美市の名瀬公民館で行われた。当日までに最年少9歳から80歳代まで97人が集まった。経験者とオーケストラによるデモンストレーション演奏があり、早速合唱練習をスタートさせた。

安全保障の「縦」と「横」 奄美と「国民保護計画」 島の宝、対馬丸、雨(2023.06.12)

 

東京から奄美に移住して今月で丸3年。島のことを知らない島外の人たちに「奄美とはどんな場所か」と聞かれたら、こう答える。「亜熱帯の気候そのもので、島の子どもたちは、急に降り出す雨でも平気な様子。降ったら降ったで、仕方ないといわんばかりに傘を差さない。むしろ、『恵みの雨』のごとく受け入れ、楽しんでいるようだ」。奄美は、動植物の豊かさだけではない、自然に、環境に素直な子どもたちの存在こそが、この島の価値なのだと。

女性パワーで地域おこし かーちゃんサミットin奄美大島 奄美市笠利町(2023.06.11)

 

九州を中心に全国の中山間地や離島で、女性主体の地域づくりを進める起業家らが一堂に会する「かーちゃんサミットin奄美大島」が10日、奄美市笠利町のホテルで開かれた。2014年の熊本市での開催を皮切りに毎年各県持ち回りで開かれ、奄美での開催は10年目で初。島内外から駆けつけた元気自慢の「かーちゃん」ら約100人が、起業の大変さや工夫などの情報を共有し、交流を深めた。

先人の知恵や苦労学ぶ 住吉小児童が塩づくり体験 知名町正名(2023.06.11)

 

知名町正名集落のニシムドゥル海岸で10日、住吉小学校(牧口廣久校長)5、6年生21人を対象とした塩づくりの体験学習があった。児童らは集落の高齢者から体験談も聞き、先人の知恵や苦労を学んだ。

サンゴ5種が一斉産卵 夏の海中に「星空」広がる(2023.06.10)

 

夏の海中に「星空」広がる――。奄美海洋生物研究会会長の興克樹さん(52)が7日夜、瀬戸内町の沖合でサンゴ5種の一斉産卵をカメラに収めた。無数の「新しい命」たちが、奄美の海で広がった。

金作原に「バイオトイレ」 阪急交通社の寄付などで整備 テープカットで完成祝う(2023.06.10)

 

奄美市は、希少動植物が多く生息する観光スポット「金作原(国有林)」手前の林道脇市有地に「環境保全型トイレ(バイオトイレ)」1基と太陽光発電パネルを設置した。9日、設置場所で落成式があり、施設整備費の一部を寄付した㈱阪急交通社の関係者らも出席、テープカットで完成を祝った。トイレは12日から、散策などで金作原を訪れる観光客らの緊急用トイレとして利用される。

高周波で鳥の侵入防止 バードソニック設置、全国2例目 喜界空港(2023.06.09)

 

航空機と鳥が衝突する「バードストライク」の防止対策として岡山理科大学の辻維周教授(67)が山梨県の民間企業と共同開発した「バードソニック」が7日、喜界島の喜界空港に設置された。12~15キロヘルツの高周波を複数のパターンで発生させ、半径300メートル、120度の範囲に鳥を近づかせない効果がある。設置は全国で2例目。今年3月、全国で初めて運用を開始した島根県の石見空港では、設置以降バードストライクは発生していないという。県は半年後をめどに効果を検証し、増設や他の空港への展開を検討したいとしている。

「5類」移行から1カ月 観光に明るい兆しも 感染対策は継続を 新型コロナ(2023.06.09)

 

新型コロナウイルス感染症の感染法上の位置付けが季節性インフルエンザなどと同じ「5類」に移行してから、8日で1カ月が経過した。感染症対策や行動制限で長く苦境に立たされた観光業界からは、客足の回復を喜ぶ声が上がっている。一方、県内医療機関の定点報告によると、5類移行後感染者数はじわじわ増加。奄美の医療関係者らも「脅威が去ったわけではない。マスクや手洗いといった基本的な感染対策を続けるべきだ」と注意を呼び掛けている。

パッション収穫開始 今季共販目標は3トン JAあまみ徳之島地区(2023.06.08)

 

JAあまみ徳之島地区果樹部会主催のパッションフルーツ収穫式が7日、天城町天城のほ場であった。島内生産者やJA、徳之島3町、県から約30人が参加。共販目標3トン達成へ向けて関係者一同で結束を固めた。

沖永良部地域公共交通活性化協 策定は来年度以降へ 利便増進実施計画 「バス路線再編、慎重に検討」(2023.06.08)

 

2023年度第1回沖永良部地域公共交通活性化協議会(会長・今井力夫知名町長)が7日、知名町商工会館会議室であった。委員ら17人が参加。今年度の策定を目指していた「沖永良部地域公共交通利便増進実施計画」について協議した結果、バス路線の再編に関しては慎重に検討する必要があるとして、計画の策定を24年度以降とすることで決まった。

研究者と島民意見交換 方言継承の方策探る 和泊町(2023.06.07)

 

シマムニ(沖永良部島方言)継承に向けた情報交換会(和泊町島ムニ継承推進協議会主催)が4日、同町中央公民館であった。ハワイ大学ヒロ校ハワイ語学部の大原由美子教授ら国内外の言語研究者らとシマムニの継承活動に関わる島民ら計約30人が参加。先進事例紹介や意見交換を通して継承の方策を探った。

ブックレット2冊発行 奄美水産業など、鹿大島嶼研(2023.06.07)

 

鹿児島大学国際島嶼(とうしょ)教育研究センターはこのほど、「奄美群島の水産業の現状と未来」と「鹿児島県薩摩川内甑列島の自然と地質学的魅力」と題したブックレット(小冊子)2冊を発行した。

与論高生、学会で研究発表 島の地理・環境考察、好評価 地球惑星科学連合(2023.06.06)

 

県立与論高校の有村一花さん(3年)と竹内詩帆さん(同)が、5月に千葉市で開催された日本地球惑星科学連合学術学会(JpGU)の年次大会で、与論島の地理、環境を考察した研究結果を発表した。大会には地理学、地学、海洋、天体などの研究者約8千人が来場。地域に密着した内容を深く掘り下げた2人の研究は、大きな評価を得た。

沖永良部島発のミュージカルが初の島外公演 CFで支援呼びかけ(2023.06.06)

 

沖永良部島の和泊町研修センター(和泊町根折)で5月27日、ミュージカル「えらぶ百合物語」の練習があり、6人の中学生らが汗を流した。今回は2011(平成23)年の初公演から数えて7回目。8月25日に姶良市文化会館加音ホール(姶良市)で予定しており、初の島外公演となる。

適正飼養へ意識高める 住民も参加し野良猫調査 「ノネコは人間の責任」 奄美市名瀬朝日町(2023.06.05)

 

猫の適正飼育啓発などに取り組む奄美ネコ問題ネットワーク(ACN、久野優子代表)は4日、奄美市名瀬朝日町で野良猫の調査を行った。地域住民や高校生も参加し、屋外にいる猫の数や特徴、発見場所などを記録。これらの情報を基に、野良猫の繁殖制限を目的に不妊・去勢手術を行う奄美市の「TNR」事業を進める。参加した住民からは「昔に比べて野良猫の数が減った。ペットは家の中で飼うという当たり前の意識が浸透してきている」との声が聞かれた。

物流再開に安堵の声 奄美群島にフェリー入港 旬のスモモはあす島外へ(2023.06.05)

 

台風2号の影響で欠航が続いていた定期航路が運航を再開し、奄美群島の各港に4日、待望のフェリーが入港した。奄美大島では4日ぶり、喜界島、徳之島、沖永良部島、与論島では8日ぶりに物流が再開。流通関係者や住民から安堵(あんど)の声が寄せられた一方、「慣れているから」と落ち着いた様子を見せる人も。収穫期を迎えた奄美大島特産のスモモ「奄美プラム」は5日、島外へ向け出荷される。

東京・大阪・福岡で開催 旅行説明会・相談会 地域の魅力をPR 奄美群島観光物産協会(2023.06.04)

 

「ぐーんと奄美」の愛称で知られる奄美群島観光物産協会(代表理事・安田壮平奄美市長)は2日、東京都内のホテルで2023年度奄美群島旅行説明会・個別相談会を開催した。奄美旅行を企画・催行している旅行会社や航空・船舶事業者など19社から46人を招き、地域の魅力をPR。同時に個別相談会を開いた。情報交換会では、島々の食材を使った料理も提供された。

アマミホシゾラフグ今年も繁殖を確認 生物多様性 奄美の海のシンボル 海洋生物研・興会長撮影(2023.06.03)

 

2014年に新種として発表された、生物多様性の島の海のシンボルとも言える「アマミホシゾラフグ」。奄美大島南部・大島海峡での繁殖を奄美海洋生物研究会(興克樹会長)が確認、完成した産卵床などを撮影した。

徳之島キビ、「軽微な塩害」か 降雨は歓迎 徳之島地区(2023.06.03)

 

台風2号の接近に伴って徳之島地区では1~2日、南東寄りの強風が吹き荒れ、海岸に高波が打ち寄せて砕けた。2日夕現在、同島3町に人畜や建造物被害報告はないもようだ。基幹作物のサトウキビについては週明け(5日)に一斉調査を予定。同日夕現在の関係者初見では「軽微な塩害」懸念の一方、台風がもたらした久々の雨を歓迎する声も。

大島地区5月子牛競り 前回2万円下回る52万円 相場回復期待も軟調に推移(2023.06.02)

 

JA県経済連肉用牛課奄美市駐在がまとめ、公表した2023年5月の大島地区子牛競り市結果によると、子牛市況の総平均は52万928円で、前回(3月)比2万2027円下落した。新型コロナウイルス感染症対策も緩和され、大型連休明けの牛枝肉相場の回復が期待されたが、軟調に推移したままとなっている。

台風2号 奄美地方、2日最接近 うねり伴う高波に厳重警戒(2023.06.02)

 

大型の台風2号は1日午後3時現在、那覇市の南西約210㌔の海上を時速15㌔の速さで北北東に進んでいる。奄美地方南部・北部ともに強風域に入っており、最接近は南部が2日朝、北部が同日昼前の見込み。名瀬測候所はうねりを伴う高波への厳重な警戒、暴風や土砂災害などに警戒するよう呼び掛けている。

習性や対策など学ぶ ハブ咬傷予防講座 知根小(2023.06.01)

 

奄美市名瀬の知根小学校(中島保男校長、児童8人)で31日、ハブ咬傷(こうしょう)予防講座があった。児童たちは生きたハブを教材に、ハブの特徴や習性、遭遇した時の対処の仕方などについて学んだ。

生鮮食品や乳製品など姿消す 台風接近で生活に深刻な影響 徳之島(2023.06.01)

大型で強い台風2号の接近で、奄美群島南部では航路や航空路の乱れにより、住民生活に影響が生じている。徳之島では海の便の断続的な欠航や抜港に伴い乳製品や生鮮食品などが店頭からほぼ姿を消しているほか、学校給食で牛乳が提供できなくなるなど状況が深刻化。台風の進路や速度次第では今後も影響が長引く恐れもある。